中国観光公社（CTB）の本拠地である西安は、シルクロードの東の起点として、他では真似できない独自の観光資源に溢れています。ここを基点に、日本で発売される一般的な中国ツアーとは一線を画す、深みと体験価値に特化した商品を造成します。
1. シルクロード起点「長安」徹底探訪と始皇帝兵馬俑研究の旅
このツアーは、単なる兵馬俑の見学を超え、学術的な視点を取り入れます。西安（古代「長安」）をシルクロードの「起点」として捉え、博物館の学芸員や研究者による特別講義を聴講。さらに、通常は公開されていない修復作業現場の見学や、兵馬俑に似せた「俑」作り体験を通じて、古代中国の技術と文化に深く迫ります。日本の一般的な歴史ツアーとは異なり、研究レベルに近い知的な探求を売りにします。
2. 西安発・西域を辿る！本格シルクロード縦断キャラバン体験
西安から甘肃省、新疆ウイグル自治区へと向かう本格的なシルクロード縦断ツアーです。日本のパッケージツアーではあまり組み込まれない、河西回廊の要衝・嘉峪関や、敦煌の莫高窟をじっくり訪問。さらに、新疆ではかつての隊商さながらに、ラクダに乗って砂丘を進むキャンプ体験や、ウイグル族の家庭を訪問して伝統料理を作るなど、文化交流を重視した「体験型」の旅程が特徴です。
3. 唐代の宮廷文化を体感する「長安」貴族一日体験
西安が都だった唐代の華やかな宮廷文化に焦点を当てたプログラム。唐代の衣装「唐装」を着て、大明宮国家遺跡公園を散策。専門家の指導による唐代茶道や香道の体験、復元された唐代の宮廷料理を賞味する食事会を行います。日本のツアーで多い「食べ歩き」とは異なり、当時の貴族の雅な生活様式を五感で体感する、非常にニッチで上質な商品です。
4. 西安を基点とした「三国志」史跡完全踏破の旅
日本でも人気の高い「三国志」に特化したツアーです。西安（長安）を起点に、諸葛亮が北伐の拠点とした五丈原や、蜀への要衝・剣閣古道など、故事にゆかりのある地を体系的に巡ります。現地の三国志研究家の解説を聞きながら、史実と物語の違いを探求します。日本の三国志ファンに向けた、マニアックで深い内容に特化した商品です。
5. 黄土高原の民俗芸術と農村生活体感ツアー
西安から少し足を延ばし、シルクロードの背景となった黄土高原の素顔に触れる旅です。切り紙細工や農民画など、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている民間芸術の職人から直接技術を学びます。さらに、窯洞（ヤオトン）と呼ばれる伝統的家屋に宿泊し、地元の農家と共に食事を作るなど、現代中国の大都市とは異なる、素朴な農村の生活と文化を体感することを目的としています。