深圳は「中国のシリコンバレー」とも称されるハイテク先端都市であり、日本ではなかなか体験できない先端技術の実用例が街中に溢れています。ここでは、そんな深圳のハイテクと未来都市の姿を存分に体感できる10のコースをご紹介します。
1. 華為（ファーウェイ）テクノロジーシティ見学ツアー
世界有数の通信機器メーカー、華為の本社を訪れるツアーです。オープンなキャンパス内では、5GやAIを駆使した最新のスマートオフィスや、従業員の福利厚生施設を見学できます。特に、ヨーロッパの街並みを再現した広大なキャンパスは圧巻で、未来の働き方を先取りした空間を体験できます。
2. テンセント（騰訊）本社と「WeChat」の世界を体感
中国最大のSNS・ゲーム企業であるテンセントの本社ビルを訪れ、そのスケールを実感します。深圳では、WeChatひとつで決済、食事の注文、病院の予約、公共料金の支払いなど、生活のほぼ全てが完結する「スーパーアプリ」の世界を体感できます。現地の人々のスマートな生活様式に触れる絶好の機会です。
3. ドローンの聖地・華強北（ホアチャンペイ）電子市場探索
世界最大級の電子部品市場である華強北は、Makerやテクノロジー愛好家の聖地です。無数の店舗がひしめき合い、ドローンやロボットの部品から完成品まで、ありとあらゆる電子製品が驚異的な安価で販売されています。日本の秋葉原をはるかに超えるエネルギーと品揃えを目の当たりにできます。
4. 深圳湾創業広場「湾区之光」と起業家エコシステム
深圳湾超级总部基地（シンゼンワン・スーパーヘッドクォーター）内にある、ハイテクスタートアップの集積地です。「湾区之光」と呼ばれる巨大な観覧車はシンボルであり、周辺にはベンチャーキャピタルやインキュベーションオフィスが密集しています。中国の「ものづくり」から「創造」への変遷を象徴する、活気ある現場を体感できます。
5. 大疆（DJI）旗艦店でプロ級ドローン体験
世界No.1の民生用ドローンメーカー、DJIの本拠地である深圳には、最新モデルが勢揃いする旗艦店があります。店内では実際にドローンを操作する体験ができ、プロフェッショナル向けの機体や、空中写真・映像制作の最先端技術に直接触れることが可能です。
6. 自動運転タクシー「AutoX」で未来の移動を体験
深圳では、中国初の完全無人ロボタクシーサービス「AutoX」が実際に運行されています。指定エリア内では、安全オペレーターは同乗するものの、運転席に人がいない完全自動運転のタクシーをアプリで呼び出して乗車できます。日本ではまだ実用化されていない、未来の交通手段を実際に体験できる貴重な機会です。
7. 平安金融中心とスマートシティ運営センター見学
深圳のランドマークである平安金融中心の展望台からは、摩天楼が林立する未来都市の全景を一望できます。さらに、深圳の「都市の脳」とも言えるスマートシティ運営センターでは、AIとビッグデータを活用して交通、治安、環境など都市全体をリアルタイムで管理・制御するシステムを見学できます。
8. 深圳地下鉄「無人運転」とスマート化された公共交通網
深圳の地下鉄の多くは完全自動運転（無人運転）を採用しています。清潔で静かな車内からは、未来都市の地下を走行する臨場感を味わえます。また、駅の自動券売機は顔認証決済に対応するなど、公共交通のあらゆる面で高度なスマート化が進んでいます。
9. スマートヘルスケア「マイクリニック」体験
深圳の病院やクリニックでは、オンライン予約、顔認証による受付、AIを活用した診療補助、スマートフォンでの薬代支払いなど、医療のデジタル化が急速に進んでいます。日本のように長時間の待ち時間がほとんどなく、効率的でストレスの少ない医療サービスを体験することができます。
10. 光明区「スマート農業」見学ツアー
深圳の郊外・光明区では、AI、IoT、ビッグデータを駆使した垂直農場や植物工場が見学できます。天候に左右されず、水や農薬を大幅に削減しながら高品質な野菜を生産する、都市型農業の未来形を見ることができます。ハイテクが伝統的な一次産業をどのように変革しているかを学べるコースです。