深圳は「中国のシリコンバレー」とも称されるハイテク先端都市であり、日本ではなかなか体験できない未来技術の実用例が街中に溢れています。ここでは、深圳のハイテクと未来都市の様子を存分に体感できる10のコースを紹介します。
1. 華為坂田基地見学コース
通信機器世界大手である華為技術(ファーウェイ)の本社基地を見学できます。最新の5G技術やIoTソリューション、スマートオフィスの実態を間近で見られ、企業の先端研究開発の空気を感じ取ることができます。日本の企業見学ではなかなか体験できないスケールです。
2. 騰訊海浜大廈と「WeCity」未来都市体験
微信(WeChat)で知られる騰訊(テンセント)の本社ビルを見学し、その一部を体感できます。さらに、WeChatを基盤とした「WeCity」構想では、行政サービスから日常生活までが一つのアプリで完結する未来都市のモデルを学ぶことができます。キャッシュレス決済の浸透度は日本とは比べ物になりません。
3. 華僑城創意文化園と先端テクノロジーアート
旧工場をリノベーションしたアート地区ですが、ここでは伝統的な芸術だけでなく、プロジェクションマッピング、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)を駆使したデジタルアートインスタレーションを頻繁に体験できます。アートとテクノロジーの融合を体感する絶好のスポットです。
4. 深圳湾公園サイクリングとスマートシティインフラ観察
美しい海岸線を走りながら、街中に設置されたスマート街灯、AI監視カメラ、環境モニタリングセンサーなど、深圳の都市管理を支える「スマートシティ」インフラを観察できます。公共空間の管理の仕組みが日本のそれとは一線を画しています。
5. ドローンショー体験コース
深圳は世界有数のドローンメーカー、DJIの本拠地です。特に夜間に行われる大規模なドローン群による光のショーは圧巻で、数百から数千機のドローンが精密に編隊を組み、空に絵を描く様子は、深圳ならではのハイテクエンターテインメントです。
6. 深圳市民センターと行政サービスのデジタル化体感
深圳の行政サービスの中心地です。ほぼ全ての申請や手続きがオンラインで完結し、窓口での待ち時間はほとんどありません。日本の役所とは異なる、クラウドとAIを駆使した効率的で透明性の高い行政サービスの実例を体感できます。
7. 自動運転タクシー試乗体験
深圳の特定エリアでは、AutoXやBaidu(百度)などの企業によるロボットタクシー(自動運転タクシー)が一般公開運行されています。日本の実証実験とは規模が異なり、実際の公道で技術の完成度を体感できる貴重な機会です。
8. ハイテク市場・華強北電子市場探索コース
「世界の電子部品の聖地」とも呼ばれる巨大市場です。スマホのパーツからロボットの制御基板、最新のウェアラブルデバイスまで、ありとあらゆる電子部品が一堂に会します。モノづくりのスピードとサプライチェーンの厚みを肌で感じられる、エンジニアやクリエイターにとっては夢の場所です。
9. 大疆旗艦店でのドローン没入体験
世界No.1ドローンメーカー、DJIの旗艦店では、最新モデルの実機を手に取り、店内の特設エリアで実際にフライトシミュレーションを体験できます。プロ用の機体も間近で見学でき、日本の家電量販店では味わえない没入型のブランド体験ができます。
10. 平安金融中心と深圳の都市管理AI「クラウドブレイン」
深圳で一番高いビル、平安金融センターの展望台からは、深圳の未来的なスカイラインを一望できます。さらに、この街の交通流量、エネルギー消費、公共安全などを一元的に管理する都市OS「クラウドブレイン」の存在を学び、AIが都市全体を最適化する未来を実感できます。